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アンカリング効果

アンカリング効果というものをご存知でしょうか?
それは最初に印象に残った特定の数値や情報が基準(アンカー)となり、その後の判断に影響を及ぼす心理傾向のことです。
言葉の語源は、船の錨(アンカー)。船が錨を下ろすと、錨と船を繋いでいるごく限られた範囲内しか船が移動できないことから名づけられたそうです。
アンカリング効果は、私たちの日常至るところで影響を及ぼしています。

この時期、百貨店や家電量販店、はたまたネットショップなど多くのお店で【値下げ】や【割引】の文字、【通常価格75,000円→割引価格55,000円】といったような価格提示を目にすることが多いですが、これもアンカリング効果の1つです。
【通常価格】という情報を見せられた後【割引価格】を提示されると、最初から【割引価格】を提示されるよりも安く感じる、といった具合です。

アンカリングはこういった価格提示に限ったことではありません。
例えば、スーパーなどで在庫がたくさん置かれている食品よりも、残り1~2つしか残っていない食品のほうが「人気があって美味しいのかな」と思ったりしませんか?
また、日本人に「英語を喋れますか?」と聞くと、大抵の人は喋れないと答えるでしょう。一方、外国の方に「日本語を喋れますか?」と聞くと喋れると答えます。
実際に喋ってもらうと「ダイジョブ」「アリガト」と知っている言葉(単語)を挙げていくだけです。
日本人は『英語は苦手、出来ない』という意識があるため(国民性もありますが)、それがアンカーとなり、喋れないと答えてしまうようです。

このように日常様々なところにアンカリングが存在し、その多くが無意識のうちに生じている現象なのですが、これを逆手に取ることで、自分自身をコントロールすることも可能になるのではないでしょうか。
スポーツ選手などがよくやっている、試合で成功している自分を想像するイメージトレーニングや、おまじない、願掛けなども方法の1つですね。
みなさんもきっと一度はやったことがあるかと思います。

私は常日頃、自分へのアンカリングを出来る限り意識しています。
怖気づいて弱気になっているとき、落ち込んで切ないとき、何かに成功して喜びが爆発しそうなとき、etcetc。。。
おかげさまで、感情的になりすぎて取り返しの付かないような状況になったことはないですし、大きく心が乱れたことはありません(・・・と思います汗)。
仕事に限った話ではなく、プライベートでも同じです。

自分にとってのアンカーとなる言葉を手帳に書いておいたり、あるいは音楽、写真でもよいかもしれません。
一時の感情に流されるのではなく、アンカリングをして丁寧な行動、丁寧な会話が出来るよう、みなさんも試してみてはいかがでしょうか。

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アンカリング効果

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